胸郭出口症について

胸郭出口症とは、鎖骨や肩、頸部周囲の筋肉の隙間のことを動作しています。この部分の神経や血管が、何らかの原因で圧迫を受けることが原因となり、手指のしびれや冷感などが生じるものを胸郭出口症と呼んでいます。

特になで肩の女性や、肩凝りが多く発症する人、長時間のデスクワークなどの業務に携わっている人には発症しやすい病気と言えます。

腕や手指のしびれだけではなく、肩や首、肩甲骨などのこりやだるさを訴える人も見られます。また冷えや発汗、動悸や気持ち悪さなどを訴えることもあります。

胸郭出口症の原因

胸郭出口症の原因としては、筋肉や骨で神経が押されるために症状が出るものです。上肢へとのびる神経は首から鎖骨のあたりを通り腕へ向かいますが、この鎖骨周辺で神経が圧迫されてしまいます。

女性の場合には、長時間座ったまま作業を行うなどで、手を下ろしていることでこの神経の通り道が狭くなるために症状が現れやすくなります。

男性の場合には筋肉が発達していて、手や指などをよく動かすスポーツや仕事を行っていることから、神経が圧迫されてしまいます。

レントゲンなどの画像で診断をつけるよりも、症状からわかることや、さまざまなテストを用いたうえで診断を下すことになるでしょう。

例えば頭をしびれる方向にまわして息を深く吸い込んで、息をとめたところで脈が弱くなったりなくなったりする場合や、同じ体勢で指の曲げ伸ばしを3分間続けられない場合など様々な所見を合わせたうえで、胸郭出口症という診断がつけられることになります。

首や肩周りなどは常に圧迫などによって血流が妨げられている可能性があるので、治療のときとても重要な部分になります。マッサージをすることで、痛みやしびれの緩和につながります。

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